静岡県はいちご栽培が盛んな地域です。

ただ最近の気象変動には皆さん困っている事でしょう。ハウス栽培用の設備が台風で壊されたりすると、収穫に大きく影響してきます。

家業がいちご栽培を行っていた関係で以前、いちごのハウス栽培を手伝った事があります。(いちご栽培のレシピを持っている人に倒れられると特に家族は大変です。)


9月に定植後、植えた苗をいかに均一に育てるかが私の目標となりました。


知人に相談した後で液肥混入器を導入する事を決め、住化農業資材のスミチャージを取引先の資材店より購入し自分で給水パイブ(40VU)にジョイントして早速試験開始です。私の場合は、農業用水の為に濾過器の後に接続しました。濾過器は、フィルターの下にセラミックボールをネットに入れ、水を通過させましたが、灰かび病や実の腐り予防に効果が出たようです。


(因みに購入価格は、3万円ちょっとだったと思います。キャリアの長い人は、液肥では葉ばかり成長し、花が続かないといった意見もありました。)


液肥は資材店の勧めで、ゴールド興産の液肥シリーズだったと思います。


(定植時用、越冬用、春先用とか温度や苗の疲労度によって窒素、リン、カリのバランスを変えたり、カルシウムを加えたり使い分けをします。)


10リットルのポリタンクにバッチリ50と光合成促進剤を3対1の割合で混ぜ水を半分入れてポリ内でカクハンします。


(この量でハウス3~4棟分)


水で混ぜないと液肥の粘土が高すぎて混入器から吸入しないからです。


これをフローメーターの中のフロートが、倍率800倍位の位置でプカブカ浮いているように調整するのですが、成れない頃は水圧の調整加減が難しく難渋したものでした。


(農業用水のパイプラインで給水圧力も常に一定ではないため)


PHメーター(土壌水分計)が給水の時期を知らせると12月まで毎回給水と同時に液肥を混入させ、専門家にも褒められる程の出来栄えの良い苗となりました。


ただ、ポット苗と新潟の濡れ新聞紙にくるまれた苗を比較すると、一番は一緒ですが、二番三番の実の続き方は、ポット苗の方が優秀だったように記憶しています。

台風でハウス栽培用のハウスを壊される映像が毎年恒例のように映し出されますが、JA共済とうまく連携して自然災害に立ち向かってもらいたいと思います。