ダクト更新工事でRCの300φ以上を抜くときは流石にX線探査をして、抜く場所を調整しますが、ちょっとした工事ではもっと便利な工具があります。

空調や給排水の更新工事には欠かせないコア抜きや斫り工事ですが、ただ抜けばいいってもんでもありません。コンクリートの壁や床には鉄筋や電線管、鉄管等の補強材や設備関連部材が埋設されています。これを見抜くのがコンクリート探知機です。写真はBOSCHのD-TECT 150CNTで定価ですと10数万位しますが、業者にX線探査を依頼すると探査箇所や探査数にもよりますが相当高額な金額になります。コンクリート①モードで「かぶり」8㎝②モードで15㎝まで測定出来るのでかなりの優れものです。官庁物件では壁掛けエアコン工事レベルでも鉄筋探査を求められますので工事には必要な便利品と言っても良いでしょう。(測定はコン打ちしてから6ヶ月以上が目安です。)RC壁でなく普通の建屋の壁ではホームセンターで販売している安価な壁裏センサーでも十分対応できます。コンクリートの中をしっかりと確認しておかないで闇雲に穴を開けてしまうと後で取り返しのつかない事態となってしまいます。一般家庭では今回の記事はあまり関係ないかもしれませんが、依頼した空調工事や衛生工事の前には電気工事士や配管技能士の資格を確認して、穴開け作業確認、ドレン勾配試験や真空引き作業をマニュアル通りに行っているかは作業立会いとしていただきたいと思います。

作業工程を写真に納めることが重要です。(工事写真管理)