暑くなると、空調機の工事業者の夏はかなり忙しくなります。

最近では、DIYで動画を参考に自分でエアコン工事をしている人もあるそうですが、一番の注意点はガス漏れと真空引きを行わない事です。

真空引きを行わないと、空気の中にある水分によってエアコン部品が酸化しエアコンの寿命が短くなってしまいます。

中古でも用意して欲しいエアコン工具は、簡易真空ポンプです。自転車の空気入れの逆バージョンのようなものですが非常に工事の時間短縮に役に立っています。新品で3万ちょっと中古で8千円位でしょうか。

最近のエアコンは、410やR32という代替のフロンガスを使用しています。

昔のR22に比べると熱効率が悪いせいか、最近のエアコンは室外機が大きくなりました。工事関係者泣かせです。

それと、環境保護の関係上フロンガスが規定量しか入っていないため、昔のように工事後のフロンガスで配管の空気を抜くエアーパージが出来なくなったのです。

(業者によっては、手抜きをしている方もいるようですが、空調機の能力が落ちたり寿命を縮めるので真空は引いてもらいたいものです。)

そこで、今まで使用していた真空ポンプで真空を引くと、移動に重量があるので高層階や屋根上での工事が大変な事と、マニュホールドを接続したりして時間がかかり過ぎていました。

室外機の低圧側にコントロールバルブを接続して、20回も押して引いてを繰り返すと真空が引けてしまうのです。所要時間にして5分もかかりません。

(メーターでガス漏れがないか、確認できます。)

年々工事単価は減少し、配管材料は値上がりしています。特に銅の値上がりの為に、電線等は前年の倍の価格でした。ペアコイルもかなり上がっています。

エアコン工事後に真空を引かないと、配管内に湿気が残り、時間が経つと室外機のコンプレッサーオイル酸化の為にエアコンの寿命に影響します。

DIYでエアコン工事をしたい人は、オークションやフリマで簡易真空ポンプをゲットしておきましょう。