21.09.26
建設業界もICT(情報通信技術)が介在して数年が経ちました。特に図面の3D化は素晴らしく建築、電気、ダクト、空調や特殊設備との空間調整が楽になりました。
数年前、病院建設の現場で使用したスパイダープラスのインストールされたipadやスマホは大変便利でした。
病院は階ごとに同じ間取りの病室がいくつか並んでいたり、共同通路の天井内に空調の分流コントローラが数多く設置されていたりするものですが、天井を塞がわれてしまうと何が収まっているのかが分からなくなってしまいます。(施工状況が施主様に伝わりにくいのです。)
そこで登場するのがスパイダープラスです。スパイダープラスのフォルダには現場別の図面や、外構図、階別、屋上の図面を取り込んであります。(PCからのCADデータのアップで可能。)
例えば、レントゲン検査室の写真を撮りたい図面上をタッチし、その箇所にシンボルマーク(カメラマーク)をたてます。換気ダクト取付の施工前、施工中、施工後の写真がカメラマークのシンボルに収まり、写真撮影完了したシンボルは赤から青(色は変更可能)へと色が変わるのです。このデータをアップする事により、現場事務所内でのデータの共有が可能となり、サブコンの担当者からゼネコンの担当者へのデータのやり取りがスムーズに行えます。ドレン配管の通水試験や冷媒の漏れ試験もどこの場所で行ったか一目瞭然です。工事写真管理も便利になり電子納品がスムーズに行えます。
デジタルネット時代の大容量データ通信に応えているICT、イチローとトモローのCMのように世の中は目まぐるしく、今日も変化を続けています。